データをA1サイズでプリントする失敗しない方法

ContentsA4プリンタ(コピー機)でも、A1サイズの成果物は作れる!
「大きなポスターや掲示物を用意したいけど、A1なんて大判プリンタ(対応のコピー機)は持っていない…」そんな悩みを抱えていませんか??
実は、一般的なA4対応のプリンタ(コピー機)でも、少しの工夫と知識があればA1サイズの印刷物を手にすることができるのです。分割プリント(タイル印刷)を駆使すれば、低コストかつスピーディに仕上げることが可能です。
この記事では、A4データをA1でプリントする際に知っておくべき“コツ”と“失敗しない方法”について、【まるプリ】独自の考え方と実際に使った事がある達人の方々のアイデアを元に、例え話しを交えながら解説します。
実際の現場で役立つ実例等も紹介しつつ、これから初めて「試してみたい」とお考えの方々にも安心して取り組めるようにチャチャッと構成しました。ぜひ最後までご覧ください。
大判印刷できる環境がない現実
たとえば、あなたが町内会の掲示板に貼るイベント告知ポスターを作る立場だったとしましょう。また仮に職場が店舗運営をしていて、特別な売り出しをしなければいけない時に「より効率・効果的に」そして「カンタン・リーズナブル」に告知しなければいけない状況だったとした場合、手元ではデザインが完成している、でもプリンタは自宅のA4にだけ対応しているインクジェットのみ。。。だったとしましょう。
「A1で印刷して貼り出したい…でもコンビニではA3までだし、印刷業者に頼むのも高いし時間もない」——そんな経験、ありませんか?
これは実は、多くの学校現場、店舗運営者、地域団体、小規模事業者が直面する“あるある”です。そこで注目したいのが、A4を複数枚プリントしてつなぎ合わせる「分割印刷」です。
【分割印刷】は誰でもできる、しかも効果大
分割印刷とは、A1サイズやA2サイズ等の大きなデータをA4サイズに分割して印刷し、後から貼り合わせるプリント手法です。これを使えば、普通のA4プリンタだけで、パワフルなビジュアル表現を実現できますよ。
必要なのは以下の3つだけ。。。といっても過言ではありません。
・A1データ(PDF推奨)
・分割印刷設定ができるソフト(例:Adobe Acrobatや無料の画像編集ソフト等)
・はさみ、のり、または両面テープ(+定規とやる気と根気)
この手法を知っているか知らないかで、認知・掲示・案内の見栄えが大きく変わります。

知らないと、無駄な手間とコストが増える
知らずに業者に毎回依頼していると、A1ポスター1枚でも1,000円~2,000円はかかります。さらに納期も必要です。もっと大変な事は、いざ入稿したデータにミスがあった場合は、やり直しやムダなエネルギーやコストがかかっちゃいますよね。
一方それに比べて、自宅やオフィスのプリンタ(コピー機)を活用すれば、A4数枚分の紙とインクだけ。コストは数十円~百円程度です。しかも急な上司や同僚からの依頼にも、その道の「詳しい博士(笑)」としてササッとじ掲示でもすぐに対応できます。
ここでたとえ話をひとつ。「釘を打つために毎回大工さんを呼ぶ人はいませんよね。トンカチと釘さえあれば、自分で壁にフックくらいはつけられます。分割印刷もそれと同じ。手元にある必要な“道具”と“コツ”さえ知っていれば、自分で簡単にできちゃうんです。」
つまり、知らないことで「毎回外注」「費用がかさむ」「準備が遅れる」といった非効率(コスパもタイパも悪い状態)に陥る可能性が出てきてしまいます。
次では、分割印刷のスキルを身に着けたら、「おトク」になる事をご紹介します。
分割印刷をマスターすることで業務効率が上がる
分割印刷を使いこなせるようになると、以下のような場面で即戦力になります:
・イベント用の簡易なポスターの掲示(例:文化祭、店舗セール、地域イベント)
・商品マップや業務マニュアルの掲示
・会社説明会・展示会のブース装飾(場合により業者様の方が仕上がりがキレイ)
・発表用の大型ビジュアル資料
・スクールイベントやプレゼンの補助資料
「大判=業者発注」の固定概念を破ることができれば、アイデアを形にするスピードとコスト効率が飛躍的に向上します。もちろん上記にも記載しましたが、仕上がりのクオリティを重要とする場合は、迷わず印刷業者さんを活用する事をオススメします。
実は、技術的にも心理的にも、ハードルは低い
分割印刷には確かに手間がかかります。でも、次のような理由で、誰でも始められます。
・ソフトが無料で手に入る: PDF分割ツールなど
・設定は数クリックで完了:用紙サイズと余白、枚数を指定するだけ
・見栄えも十分:貼り合わせ部に気をつければ、想像より意外とキレイに仕上がる
・スキル不要:専門知識やデザインスキルもいりません(上手なカッティング求む)
「切って、貼る」というアナログな作業が逆に新鮮で、子どもでも楽しめる作業にすらなります。
分割印刷術の活用事例(あれこれいろいろ)
ケース1:学習塾の壁に「都道府県パズル」
ある学習塾では、日本地図(A1)を分割印刷して壁一面に貼り、各都道府県に子どもがステッカーを貼っていく仕組みを作りました。コストはたった100円程度。見た目もインパクト抜群で、地理学習が楽しくなったそうです。
ケース2:地域のお祭りで巨大タイムスケジュール
地域の夏祭りで、タイムスケジュールを来場者にわかりやすく見せるため、A1の掲示物を8枚のA4に分割し、パネルに貼りました。貼り合わせ部を透明テープで補強して、雨風にも耐えられる工夫も。
ケース3:店舗セールのポスター
ドラッグストアの店長が、セールの告知をA4ポスターで貼っていたが、分割印刷を覚えてからはA1サイズで掲示できるように。通行人の注目度が倍増し、セール当日の入店率が上がったという報告も。
参考にしていただければ幸いです。
【分割印刷】失敗しないための7つのコツ
以下に紹介しているのが、分割印刷をする際に「失敗しない」ための7つのコツです。
- 余白ゼロで設定する:ソフトで「余白なし」にすることで貼り合わせが自然に。
- 切りしろに注意:切る位置はきっちり、重ねないようにするのが基本。
- 貼る順番を決めておく:左上→右下の順で並べてから貼ると綺麗。
- 定規とカッターを使う:ハサミよりも正確に切れる。
- 貼る際は裏面のりが便利:スティックのりや両面テープを使用。
- 壁への貼り方も工夫:透明ポケットやラミネートも検討。
- PDF形式で印刷する:文字化け防止やレイアウト崩れを防ぐため。
まとめ:A1印刷は「分割印刷」術を使ってトライ!
「大きく見せたい」「インパクトを出したい」「コストを抑えたい」——そんな要望に応えるのが分割印刷の技術です。今あるA4プリンタと、ちょっとの工夫だけで、あなたの発信力は大きく広がります。
「高価な機材がないからできない」と思っていたことが、「知識と工夫」で乗り越えられる——そんな体験をぜひ味わってみてください。ポスターを1枚作ることが、あなたのアイデアを形にする第一歩となるかもしれません。
ちなみにですが、レンタルプリンター(コピー機)【まるプリ】が提供しているコピー機本体では、分割印刷機能が搭載されていないため、「直接分割印刷」はできません。ですが、PC側でプリントする際に分割データを作っておけばラクラクにA1での再現は可能です(まるプリの機械でもOK)。
手順はA1サイズで作成したPDFや画像データを、「A1サイズをA4×8枚」などに自動分割設定し、プリント指示を出せばA4サイズでそれぞれが印刷されます。あとは前述と同じくチョキチョキと切って貼り合わせば出来上がりです。
PDFを使える状況にない場合、Windowsで作成したパワーポイントでもレイアウト分割ができるので、同様の事が可能です。ぜひ挑戦していただければと存じます。ぜひプリンタ(コピー機)を今よりもっと便利にご活用ください。

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