複合機のカウンター保守とキット保守の違い

四国と関西圏のプリンター/複合機ならお任せ!メンテナンスマンの西村です!

複合機は、保守やメンテナンスが欠かせません。

複合機にトラブルがあれば、仕事を日常通りこなす事が出来ないうえ、多額の費用がかかる場合もよくあります。

複合機を導入するのに当たっては、買取り購入する会社は希で、多くの企業はリース契約で複合機を導入しています。リースの場合、契約時と同時に保守契約を結び、リース期間中に複合機に発生したトラブルに対して、消耗部品交換・修理・出張費などを含んだメンテナンス契約であり、出費無く対応してくれます。

保守契約の種類には、「カウンター保守」・「キット保守」・「年間保守」・「スポット保守」があります。

「年間保守」は保険の様なもので、年間の保守料金を一括で支払い、トラブル時に保守対応をして貰うタイプです。「スポット保守」はトラブル時に都度、保守を要請するスタイルです。この2つはあまり選ばれませんので、今回は「カウンター保守」と「キット保守」について解説いたします。

 

カウンター保守

複合機のリース契約時に、最も多く結ばれている保守契約はカウンター保守です。

カウンター保守は、1枚あたりの料金をリース料とは別途支払う事で受ける保守契約です。

コンビニに行ってプリントするわけでも無いのに、1枚あたり別途料金を支払うこのタイプの保守契約が多いのには理由があります。

カウンター保守の場合は、トナー代や消耗部品など使っていれば補充や交換が必要なパーツ代や技術料・出張料も込みであり、故障時にも別途料金は一切かかりません。

つまり、「紙だけ手配すれば、丸ごとお任せの使うだけで良い」タイプの保守契約だからです。トナーの在庫が切れて印刷出来ない!という事態も防げます。

基本的には出力した枚数分×カウンター料金を支払うので、使う枚数によって支払い額は変動します。ミスプリントも1枚に数えられます。逆に全く出力プリントをしなかった場合は0円かというと、そうではありません。最低料金が設定されていて必ず支払いが発生します。

カウンター料金は、モノクロとカラーで異なります。過去のお付き合いや、何台目の契約か?だったり、エリアや契約する会社にもより異なりますが、目安になるのはモノクロ1枚1~3円程度・カラー1枚15~18円程度です。

トナーを使う量は一切関係なく、1枚あたりの金額は固定です。用紙サイズも不問です。 例えば前述の料金を当てはめて考えれば、B6サイズに小さなキャラクターを印刷しても15~18円、A3サイズにフルカラーで写真印刷しても15~18円です。一文字だけ黒でプリントすれば1~3円ですが、A3全面真っ黒をプリントしても1~3円です。

キット保守

キット保守は、保守契約付きトナーを必要な都度メーカーから購入する保守契約です。

購入するトナーをコピーキットと呼ぶので、キット保守という名称が認知されています。

期間はおよそ5年間に設定されている場合が多いです。

カウンター保守と大きく違うのは、トナーの消費をしなければ最低料金も発生せずに、保守契約が締結できるということです。トナーが残っている間(新たに購入するまで)は料金が発生しません。極論で言えば、殆ど出力しないでトナーを交換しなければ、5年間は修理保守料金が無料だということです。

また、どんな内容を印刷しても1枚としかカウントしないカウンター保守とは違い、キット保守は消耗するトナーの量で、コストは当然変わってきます。

契約している保守契約付きトナーではなく、勝手にリサイクルトナー等を使うと、保守契約は打ち切りになります。トナーの入れ替えは自前でする必要が無く、業者が行います。

保守契約付きコピーキット(トナー)の価格は、カウンター保守同様に契約の背景などで価格は変わってきます。もちろん機種による違いもあるので一概には言えませんが、交換目安3,000枚で26,400円と交換目安5,000枚で40,700円のなどがあります。

どちらがいいかは印刷枚数と印刷するもので選べます

カウンター保守とキット保守のどちらを選ぶのが最適なのか?

ポイントは、印刷する枚数と印刷する内容で決める事です。

枚数で考えた場合、月間印刷枚数が500枚程度なら、キット契約の方が割安になる可能性が大きくなります。逆に枚数が増えれば加速度的にキット料金は割高になります。

印刷する紙に、どの程度のトナーが乗るかは印刷物で大きく変わります。

これを印字率・ベタ率と言いますが、メーカーが発表している基準の数値は一般的に低い事が多く、判断の指針にするのは少々無理があります。たとえばトナー1本で3,000枚が印刷出来る公表値の基準はメーカーにより5%から6%ですが、企業でプリントする場合それ以上になる事が多く、思っていたよりもトナーの減少率が高くなったケースが多くあります。 カラーを使う事が多い・文字数が多い印刷物なら、カウンター契約の方が割安になる事が多く、モノクロしか使わない・文字数が少ない印刷物が多いなら、キット契約の方が割安になる傾向にあります。