【複合機から感じる?】何だこの独特なニオイは?

公開日: 2022年6月29日

 

 

どうも!普段は「韻を踏んで遊んでみたインだ」とリズムを刻み呟きながら、イン刷をしている「まるプリ編集部」です。

 

皆さんが日ごろ使用している複合機(コピー機)やレーザープリンターから何やら不可思議なニオイを感じた事はありませんか?使用していない時はさほど感じませんが、特にたくさんプリントをしたとき等に、独特な変わったニオイが鼻につくと思います。

 

今回は複合機(コピー機)からただよう、そのニオイのヒミツにせまります。よければ、せっかくこの記事を通じてあなたに出会えたので、休憩がてらちょこっとご覧ください。たぶん5分くらいで読み終えれます。

 

【そのニオイの名前とは?】

 

いきなりですが、複合機(コピー機)で発生するニオイの名前を発表します。名前は「オゾン臭」(一般的に)といいます。このオゾン臭は独特なニオイであり、ニオイの感じ方は十人が十人ともバラバラです。ヒトによりますが、顔をしかめるような生臭さをうったえる方や、うっすらクサをすりつぶした様なタケヤブの青っぽいニオイという方もいます。

 

もちろん、全ての複合機メーカーの機械からするわけではありません。状況や環境によってはニオイを感じない場合もあります。しかもニオイが発生しないタイプの機械もあるそうなのです。

 

このイオン臭というコトバを初めて聞いたという方で、オススメはしませんがニオイの確認をしたい場合は、何枚かプリントをした後に複合機(コピー機)前方のカバーをあけて顔を近づけてみてください。うっすら何かがニオイませんか? そう、それがイオン臭なのです。

 

【ニオイがしないタイプの機械】

 

でも、まったくニオイがしないタイプも存在します。それを紹介する前にお伝えしておきたいのが、タイプの違いです。複合機(コピー機)やプリンターには大きく分けて、インクジェットタイプと、レーザータイプに分かれます。

 

オゾン臭が発生するのは、レーザータイプの複合機(コピー機)に限られた現象なのです。という事は、インクジェットタイプではニオイは出ないという事です。それは印刷する仕組みにヒミツがありました。次から印刷の仕組み(工程)を紹介いたします。

 

【レーザー複合機の仕組み】

 

レーザー複合機の仕組みを紹介いたいます。

 

➀帯電

複合機やレーザープリンターの感光ドラム(感光体)の表面全体に均一にマイナスの静電気が発生して帯電ローラーに帯びさせます。

 

➁露光

帯電しているドラムへレーザー光やLEDで照射し、印刷データのパターンを帯電した感光ドラムに画像を描写します。

 

➂現像

トナーが感光ドラムに接近させると、電圧が下がった静電気のない部分にだけトナーが付着してくれます。

 

➃転写

感光ドラム表面に用紙を密着させ、用紙裏側からプラス電荷をかけることにより、感光ドラム上のトナーを用紙に転写します(この状態はトナーが用紙に乗っかっているだけ)。

 

➄定着

定着ローラーの熱と、加圧ローラーでトナーが転写された用紙に熱と圧力を加え、光を当てて融着させる方式です。トナーが用紙に定着してくれます。

 

この過程において、➀帯電の段階で静電気を発生させる際に、コロナ放電が行われていて、その過程で酸素がイオン分解して再結合が行われ、その一部がオゾンに代わるためオゾン臭が発生しているらしいのです。

 

インクジェットタイプでなぜイオン臭が発生しないかというと、染料・顔料インクを直接用紙に印字するからです。

 

ここまでで、複合機(コピー機)でオゾン臭が発生するメカニズムをおわかりいただけたと思います。次は、オゾン臭を吸い込みすぎると体調不良などに結び付かないかどうかの心配事項を発表します。はたしてどうなんでしょうかね?

 

【オゾン臭がヒトへ与える影響とは?】

 

レーザー型複合機(コピー機)から発生するオゾン臭は、はたしてヒトに悪影響を与えるのでしょうか。早速ですが、数値でみていきましょう。

 

複合機から出ているオゾン臭(オゾンの量)は、0.1ppmを超える事はありません。という事で結論からいえば、複合機(コピー機)のオゾン臭はヒトに悪影響は与えません。

 

日本オゾン協会などの資料を確認すると、0.2ppmを超えた環境にその身を置くと、3時間ほど経てば視力が低下する可能性があると記されています。でも複合機(コピー機)のオゾン量なら問題ありません。仮にイオン臭のニオイがこもってニオイからくる苦しさやだるさを感じるなら、換気などをしてもらえると、問題ないでしょう。

 

気を付けていただきたいのが、ニオイに敏感な方やちょっと何かしらのニオイがするだけで不調になってしまう事です。無理をせず、室内にとどまらずにお散歩してみてください。気分もしみついたニオイもリフレッシュされるはずです。

 

【まとめ】

 

最後までご覧になっていただき感謝いたします。今回は、複合機(コピー機)から発生する独特なニオイ、「オゾン臭」について解説してみました。結論は、複合機(コピー機)から出ているイオン量もニオイも人体に影響はありませんので、安心してください。

 

もしも仕事中に複合機(コピー機)を使った後でオゾン臭がニオイはじめたら、すぐ換気をしてください。イヤなニオイを一新できます。