【御法度】コピー機の偽札防止機能とは?

公開日: 2022年7月3日

 

 

どうも!許されるのであれば、そしてお金が底を尽きないのならば、柏餅と桜餅と月見だんごとぜんざいをばくばく永遠に食べていたいと願う、基本はもち愛好家の「まるプリ編集部」です。

 

取り乱してすみません。いきなりですが、あなたはコピー機で「お金(紙幣)がコピーできない」という事実を知っていましたか?「そんなまさか!?」と思う方がいるかもしれませんが、うそではないんです。紙幣はコピー機ではコピーできません。

 

もう一度いいます、お金の複写はできません(してはいけません)。信じるか信じないかは、あなた次第ではなくて本当の事なんです。

 

偽物のお金をつくる事(コピー等)は犯罪です。お金に似せたような見た目のものを作ってしまったり、お金に似せたような見た目のモノを販売しても、もちろん罪に問われます。偽札を意図的に作って使うなんてもってのほかで、通貨偽造等(のちほど詳しく紹介)の処罰の対象になってしまうんです。

 

 

冒頭にも書きましたが、「コピーできない」というのはどういう事なのか?その理由について詳しく短く美しく、書き記していきます。

 

御法度!偽札物語とは?

 

偽札とは、お金(紙幣)の様なものも指します。偽札と知りながらホンモノのお金と同様に使用してしまう事、またはそういったものを作る事は禁止されています。

 

偽札といえば、過去にとても不思議で、今でもその正体が判明していない事件が起こった事を知っていますか?その事件は、「謎のニセ札事件」というのですが、警視庁も国際的な警察機構でも謎を解明できなかった事件なのです。

 

その事件は12月に起こりました。今から約70年前の東京です。新しい年へと移り変わる気配がもう後ろまで追いつきそうな、寒い冬空の下で発生しました。とある印刷所に、一人の男があらわれます。

 

その男はとある興信所の責任者と名乗り、宗教団体に使う名目という事で、およそ1,000部の印刷物を依頼しました。一目では何に使うモノかがわからないのだが、印刷物は「乗馬している白い騎士」や「太陽や星」が不規則ながら整った型で描かれ、その印刷物には解読ができない文字がちりばめられ、勇逸理解できたのが、「100」と印字だけでした。それは、まるで紙幣のように感じたそうです。

 

印刷所の社長は男に「そんなのムリだ」と突き返そうとしましたが、男は「警視庁の許可がある」と引き下がらなかったようです。最終的にはその男の言葉を信用し、印刷所はそのまま注文通りの紙幣の様なものを印刷する事にしました。

 

無事に印刷も終わり、紙幣の様なものは出来上がったのですが、印刷所の社長はどうも胸騒ぎがして警察に相談したそうです。相談した結果、男が言い放っていた「警視庁の許可」は真っ赤なウソ。さらには男が責任者だと言っていた興信所も存在していなかったのです。

 

あまりにも不思議で日本では見た事もない解読不能な印刷物だったので、もしかしたら海外紙幣の偽札かと大騒ぎになり、国際警察機構に調査を依頼したところ、「そんな紙幣は存在していない」という結果になりました。

 

結果的に、印刷物は出来上がったのだが、その後謎の男は行方がわからなくなり、印刷したものも何であるのかがさっぱりわからない状態に陥り、「謎のニセ札事件」という事で、迷宮入りしたそうです。もしかしたら、タイムトラベラーが過去の印刷所へ未来のお金を印刷依頼したのかもしれませんね(これこそ、信じるかどうかはあなた次第)。

 

という事で長くなりましたが、「偽札の様なもの」を作る事も法を犯す事になるので、良い子の皆さんはぜったいにしてはいけません。

 

なぜ、コピー機では紙幣を印刷できなのか?

 

これ、実は「ユーリオン」が影響しているのです(ユーリオンってすごいんですよ)。ユーリオンとは、発行した側が複写を禁じる印刷物に施した模様の事なのです。よって、全ての紙幣にはユーリオンが施されています。コピー機が、このユーリオンを読み取った場合、コピーができない状態になってくれるんです(コピー機の偽札防止機能)。

 

もっとわかり易く軽やかに表現すれば、コピー機側では「んん?これユーリオンって事はもしかしてコピーしようとしているのは”紙幣”じゃねーかーコンニャローメ、ダメだよ、ダメだぜー」と、きちんと拒絶してくれます。

 

ちなみに、ユーリオン自体を作ったのは、日本です。日本のオムロンが1994年に開発したものであります。技術面についてはこのユーリオンの特許利用者以外には徹底的に非公開になっております。もちろん、当たり前ですけどね。

 

ユーリオンとは?

 

ユーリオンとは、偽造防止技術の一つとして1996年以降に発行された各国の紙幣等に見られる模様なのです。開発した会社の名前からオムロンリングと呼ばれることもあります。

 

紙幣を虫眼鏡などを使ってすみずみまで観察してみると、オレンジやイエローなどの丸印が密集して大量に印刷されていることに気が付きませんか?

 

それが、ユーリオン(オムロンリング)です。ユーリオンは我が国日本では発行されている1000円券、2000円券、5000円券、10000円券すべての紙幣に使用されているのです。

 

ユーリオンはスキャナもダメみたい

 

アップル製品を使っている方にはなじみのあるアドビーの画像編集ソフトなどでも、スキャナしたユーリオンのある紙幣画像を開こうとした場合、「このアプリケーションでは、紙幣イメージの編集はサポートしていません」と表示され、操作不可能な状態になってくれます。

 

コピー機や画像編集ソフトだけではなく、印刷の用紙にも「紙幣偽造防止用紙」というものがあります。厳重な状況でニセモノが世の中にあふれかえらないように、一方方向だけではなく多方面で対策が取られているんですね。

 

また、個人的にはコピー機メーカーの優れた技術により、ユーリオン=使用不可と認識してくれる読み取り技術が素晴らしいと感じております。日本のコピー機メーカーには、これからもますます企業力と品質の向上を目指していただきたいと願うばかりです。未来には、3Dではなく4Dプリンターができるかもしれないという噂に、日本の技術が使われる事を祈っております。

 

通貨偽造・通過変造罪とは?

 

先述した通貨偽造・通過変造罪とは、(1)偽物のお金をつくる事(コピー等)は、(2)お金に似せたような見た目のものを作ってしまった、(3)お金に似たような見た目の作りものを販売、これが罪に問われます。処罰の重さとしては、3年以上の懲役(無期もありうる)とありますので、絶対にしないでください。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

紙幣はコピーができない事、コピーをしようとしてもユーリオンがあると防止機能がはたらく事、などが勉強になりましたね。紙幣をコピーをしようとしてはいけません。どうか、絶対にしないでくださいね。でも、会議資料や必要な書類はコピーしてください。コピーができなければ大変ですよね。

 

というわけで、オフィス(事務所)にはやっぱりコピー機が必要です!コピー機を導入されるのであれば、大型複合機レンタルサービスの【まるプリ】へご用命ください。今、「レンタルする」「サブスクする」が流行です。持ち物を持たないスタイルがトレンドとされている中、ぜひ弊社のレンタルサービスをご活用ください。