プリンターの印刷速度を表す単位(ipm・ppm)とは?

公開日: 2022年3月19日 / 更新日: 2022年7月8日

 

 

どうも、四国と関西エリアはお任せください!大型複合機(コピー機)のレンタルサービスを提供している、不意打ち的ななつっこみをせっかくもらったのに、適度なリアクションが取れず恥ずかしい思いをした事がある「まるプリ編集部」です。

 

さて、あなたはプリンターや複合機(コピー機)を購入する際に、印刷速度(印刷のスピード)が気になるのではありませんか。きっと多くの方がそうではないかと思います。

 

各メーカーやそれぞれのプリンターや複合機(コピー機)を紹介しているホームページやパンフレットなどを見てみると、こんなキャッチコピーが目に入ります。「高速印刷」、「業界最速」、「印刷スピードNO.1」など、印刷のスピードを売りにしている内容です。そういった情報はあちらからもこちらからも多数出てきます。そういった印刷スピードを詳しく確認するには、プリンター・複合機(コピー機)の仕様情報をしっかりとご確認ください。

 

印刷の速度を確認するときに、間違いなく出てくる単位が存在します。それは、印刷速度を表す「ipm」と「ppm」です。このコトバは、日常であまり見かけない単位ですよね。これから、その詳細な解説をとことん記していきたいと思います。どうか、最後までじっくりとご覧ください(以下はスピードのイメージ)。

 

 

それではまず、それぞれのコトバから解説していきましょう!

 

ipmとは?ppmとは?それぞれの違い

 

先に説明するのは、ipm です。 結論からお知らせすると、 ipm(image per minute)は「国際標準化機構(ISO)」の定めた方法で計測した1分間に印刷できる印刷枚数(A4サイズ)の単位です。「イメージ毎分(まいふん)」といいます。ちなみに、両面印刷・読み取り可能な機器であれば、1枚の用紙を2面として数えるのです。

 

一方で ppm(pages per minute)は、メーカーが独自に計測した1分間に印刷できる印刷枚数(A4サイズが多いと思われる)の単位を表します。「ページ毎分(まいふん)」といいます。

 

どちらも1分間に印刷出来る印刷枚数の事を指しておりますが、製品の印刷速度を比較できる単位はipmの方だとご理解ください。ですので、印刷のスピードを比べる際にはipmを一番気にしていただきたいと存じます。メーカー独自のppm表記だった場合は、同じメーカー内で製品比較することは出来ても、他メーカーになると計測方法が違う為、あくまでも目安にしかならない単位と言えますね。

 

それぞれの単位について違いがわかっていただけたはずです。ちなみに、他にも気にしなければいけないプリンター・複合機(コピー機)の「速さ」に関する項目を次の章から解説していくので、引続きご覧ください。

 

スキャン速度も併せてチェック

 

次に、スキャン速度について解説します。やはり、スキャンを使う機会も多くあると思うので、併せてチェックしてください。

 

スキャン速度は、〇〇msec/line(○○dpi)と表記されていることが多いです。コピーやスキャンをする事がある場合はこちらも併せてチェックしてみてください。印刷出力が早くてもスキャンが遅ければ、そもそもの読み込みに時間がかかってしまい、十分な印刷速度を実感できない可能性があります。

 

例えば1.5msec/line(300dpi)は1分間にA4サイズが11枚のスキャンができる事になります(画質は300dpi)。

 

計算式は1.5(mesc)×300(line/inch)×297(㎜)÷25.4(A4サイズをインチ換算)÷1,000(秒に換算)=約5.2(秒)が一枚の秒数です。スキャン速度はスキャン以外でもコピーやFAXの読み込み速度にも影響しますので、ぜひ確認しておいてください。どちらかといえば、値の高い製品が望ましいでしょう。

 

少し目線を変えまして、今度はプリンター・複合機(コピー機)自体の動きはじめる速さ(初動時の速度)について単位はあるのか調べてみます。

 

初動・起動のスピードとは?

 

わたしたちが目覚まし時計などを使って早起きや普通起きをするように、プリンター・複合機(コピー機)にも目覚めから活動をし始めるまでのクイック起動やノーマル起動などの設定・機能などがあります

 

いわゆる電源オフの状態からプリンター・複合機(コピー機)が立ち上がり「これからプリントもコピーもどんとこい!」的な動作可能な状態を、ウォームアップタイムと呼びます。

 

ちなみに、ウォームアップの適正なスピードは30秒くらいです。次の内容は余談だけれど、ウォームアップをした後にパソコンの印刷マークをマウスでクリックしてプリント、またはプリンター・複合機(コピー機)側で直接コピーボタンを押してから、印刷をしたかったデータがプリントされるまでの時間を、ファーストコピータイムといいます。ファーストコピータイムの適度な時間は、10~15秒くらいです。

 

印刷速度と比例していくのは?

 

印刷速度が速ければ速いほど、効率が上がりまくって仕事がはかどるイメージがモコモコとわきますよね。プリンター・複合機(コピー機)は「スピードを一番」に考えると良いと思います。が、はたして本当に印刷速度が速いという観点からプリンター・複合機(コピー機)をあなたのオフィスに導入してよいのでしょうか?

 

いいえ。気を付けなければいけないのは、印刷速度と比例して高くなっていくのは、ズバリ導入金額です。ですので、1分間に100枚印刷できるスピードのプリンター・複合機(コピー機)と、複合機(コピー機)では一般的だと言われている1分20枚程度の機械だと、導入金額に雲泥の差がでます(数百万円も?)。この次からは、適正な価格な見極め方を紹介いたします。

 

適正な価格の見極め方とは?方程式とは?

 

適正価格の見極め方は、そのオフィスでどの様な使い方をするかよりも、月間何枚くらい印刷する事を見込んでいるかの方が算出しやすいのです。

 

例えば、毎日印刷を20から30枚程度すると仮定します。営業日数が25日間であれば、単純に約750枚と答えがでます。四捨五入して800枚の印刷をする場合、1分間の印刷枚数は10から20枚で十分な対応が可能です。

 

この方程式は、一日当たりの印刷予測枚数×オフィスの稼働日数÷100=1分間に印刷できる適正数値です。これに当てはめて考えると、一日100枚印刷×稼働日数25日÷100=25枚となります。なので、一日100枚印刷するオフィスでは25枚前後が妥当といえるでしょう。

 

 

 

やっぱり、誰しもがそうだとは思いますが、自分に適していて身の丈に合っている「ちょうど」なモノを手にしたいですよね。だからこそ、先述したような方程式を使ってご自身のオフィス(事務所)にピッタリな複合機(コピー機)を選んでいただきたいですね。それを手伝えるのは、われわれ【まるプリ】だと自負しております。

 

印刷速度、初動の速度、スキャナーの速度、等あらゆる不明な点に対して、しっかりお答えいたします!

 

最後に

 

今回は専門的で博士チックな単位のご紹介でしたが、プリンター・複合機(コピー機)の導入をされる前に、専門スタッフへ質問しておくことをお勧めします。一人で考えて悩んでいても迷宮入りするか、本来の意向とは違った捉え方をしてしまう可能性が十分にあります。近くに詳しい人がいれば頼ると安心できるのですが、いないようであれば業者の方へ問い合わせをするべきでしょう。

 

あなたが理想的に感じる速度のプリンター・複合機(コピー機)が見つかる事を祈っています。それぞれの目線からアドバイスを貰うと良い買い物ができるかもしれません。

 

行先を見失う事があるならば、喜んでお助けいたしますので【まるプリ】へお問合せください。