複合機(コピー機)の中にあるYMCKとは?

公開日: 2022年8月19日

 

 

どうも!クスッと笑えるような楽しいTVCMが大好きな、KYM(けっこうやさしいメンテナンスマン)こと、「まるプリ編集部」です。

 

パソコンで作成した文書や画像を印刷する際はプリンターや複合機(コピー機)を使います。プリンターや複合機(コピー機)に関連する用語として「YMCK」という言葉があります。あまり耳慣れない言葉ですがいったいどのような意味があるのでしょうか。今回は、プリンターや複合機の中にあるYMCKについて解説します。

 

そもそもYMCKとは?

 

ええ!!そんな意味があったのか―――!!(いやまだ確信にはふれていない)。。。実は、YMCKとは「プリンターや複合機(コピー機)などの印刷機で使用される色の表現技法」を意味する言葉なのです。この時点では、先述したとおりアルファベットそれぞれには深い意味がこめられており、何かの略語である可能性が高い気がしますね。次の章では、YMCKの意味についてふれていきます。

 

YMCKの意味とは?

 

複数の色の組み合わせで印刷する多色印刷では、複数のインクを混ぜ合わせることで多様な色彩を表現します。色の組み合わせについては学生のころに美術の授業でも習った「色の三原則」が基本になり「黄」「赤」「青」の三色を混ぜ合わせることで全ての色を作れます。

 

そうなのです。「YMCK」とは黄のYELLOW(イエロー)赤のMAGENTA(マゼンタ)青のCYAN(シアン)の三色に黒を指すKeyplateを加えた四色の頭文字です。混ぜ合わせることで全ての色を表現できる色の三原則に輪郭線を表現する色を加えた四色を使って印刷機はカラー印刷を行います。Keyplateは他の印刷の合わせに用いられる色を指し一般的には黒が用いられますが必ずしも黒とはかぎらず特殊な印刷機では黒以外が使用されることもあります。

 

 

Keyplateのメリット

 

多色印刷だけならYMCの三色だけでも足りるのですが、YMCを混ぜ合わせて作られる黒は品質的に十分といえるものではありません。インクも大量に使用してしまうことから三色とは別にKeyplateとして黒を用いることで印刷品質の向上とランニングコストの効率化を同時に実現しています。

 

カラー印刷対応のプリンターであってもモノクロで黒色のみを使用する場面は少なくありません。例えば事務用の文書を印刷する場合などは全ての文字が黒色なのが一般的であり、わざわざ三色を混ぜて黒色を再現するとなるとインクの消費量がむやみに増えてしまいます。YMCとは別にKeyplateとして黒を用意しておくことで印刷品質の向上や印刷速度の改善といった良い効果がもたらされます。

 

WHY?「YMCK」と「RGB」?

 

プリンターや複合機はコンピュータ上で作成された文書や図形を印刷するための装置ですが、コンピュータと印刷機では色の管理の仕方に違いがあります。印刷機は色の三原則を利用して色を管理していますが、コンピュータはモニターを使って画面を表示する関係から色の三原則ではなく光の三原則を利用して色を管理しています。

 

光の三原則とはRED(赤)、GREEN(緑)、BLUE(青)三色の光を混ぜ合わせて多色を表現する色の表現方法です。光の三原色による色の管理方法のことをそれぞれの頭文字を取ってRGBといいます。パソコンでグラフィック調整のページを開くとRGBそれぞれのバランスを調整するページが開きますが、色の三原色と同じようにれぞれの比率を変えることで様々な色を表現するのがパソコンにおける色の管理です。

 

YMCKとRGBの違いとは?

 

色の三原色と光の三原則はどちらも色の表現法でありよく似ているように思えますが決定的な違いがあります。色の三原則は全ての色を混ぜ合わせると黒色に近づいていくのに対し、原作は全ての色を混ぜ合わせると白色に近づいていくという違いがあります。同じように見えても根本的な色の性質が異なるためRGBで管理された色のデータをそのままYMCKで表現しようとすると色彩が変わってしまいます。

 

実際にプリンターや複合機を印刷する場合はソフトやアプリ経由で操作しますが、それぞれのソフトやアプリで自動的にRGBデータからYMCKデータへの変換が行われるため通常データの違いを意識する必要はありません。専門的な画像作成などではRGBとYMCKとのサインが問題になることもあるので微調整などの作業が行われますが、日常的な使用では自動変換に任せても十分な品質に仕上がります。

 

プリンターや複合機(コピー機)の中のYMCK

 

プリンターや複合機(コピー機)の中にはインクタンクという形で使用されるそれぞれの色がセットされています。YMCKの四色があれば基本的な多色印刷は可能ですが、最近の機種は高品質を実現するためにYMCKにさらに色を加えたインクセットを使用する機種が増えています。

 

YMCKに加えられる色は機種ごとによって異なりKeyplateのブラックを用途に合わせて使い分けられるよう染料と顔料の2種類を揃えたCANONの五色セットや二種類のブラックにさらにYMCKでは再現が難しいとされるグレーを加えた六色セット、ライトシアンやライトマゼンダなど表現しにくい中間色を加えたEPSONのインクセットなど様々なインクセットがあります。基本となるYMCKが苦手とする色をセットに加えることで印刷品質の向上とインク消費量の節約を実現しています。

 

メーカーによる違い

 

メーカーによって色彩表現の考え方には違いがありCANONは文書と写真をバランスよく印刷できる点を重視していますがEPSONは写真印刷の品質にこだわりが見られます。ブラザーは写真印刷よりもカラーコピーがモノクロの文書印刷に強みを発揮します。

 

メーカーを超えた全体的な傾向として安価なプリンターや複合機はYMCKの基本四色セットのインクを使うことが多く、高級モデルになるにしたがって使用するインクの色は増えていく傾向にあります。インクタンクの色が増えるほど多色印刷の仕上がりも綺麗になりますが、通常の写真印刷や年賀状印刷程度であればインクタンクの数の違いによる質の違いは素人にわかるほどはっきりと現れません。特に画質や色彩表現にこだわりがなければインクの数を気にしなくても大丈夫です。

 

まとめ

 

YMCKは印刷に関連する専門用語ですが、色彩表現の基本でもありプリンターや複合機(コピー機)を使うなら知っておいて損はない言葉です。美しい色彩で画像や写真を印刷したいなら意味を正しく理解して色彩調整などに役立てましょう。

 

そんな、美しい色彩で印刷させるためのプリンターや複合機(コピー機)自体は、皆さんならどのように準備されますか?やっぱり、買取かリース導入の方が多いのではないでしょうか。

 

じつは、複合機(コピー機)の導入には【レンタル】という方法があるのです。しかも、【レンタル】なら保守メンテサービスの料金も概ね含まれているからおトクである事は間違いありません。

 

導入方法の1つである「買取」の大きなメリットは、安価な価格で自分の所有物になる事ですが、デメリットは故障やトラブル時に全て自分自身で解決しなければいけない事です。イメージとしては、コンビニエンスストアにあるコピー機の印刷がでないから、コピー機からプリントされるまで自己解決しなければいけない様なものです(しかも誰も助けてくれる方がいないと想定)。はたして、メンテナスのサポートが無い状態で、故障したらいったいどうしたら良いのでしょうか。イメージの中ではありますが、イヤですよね。

 

自分自身で修理が出来ればもちろん良いのですが、そうでなければ悪く言えば「たまったものではありません」。そういったメンテナンスの料金が月額料金の中にコミコミであれば安心ではありませんか?

 

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