半導体不足が複合機(コピー機)に及ぼす影響とは?

公開日: 2022年6月24日

 

 

 

どうも!平和主義者のまるプリ編集部です。争いごとは苦手です。

 

はじめに、数年前から「半導体不足」というコトバが世界中を飛び交っているのをご存じでしょうか。そもそも半導体不足とはいったいナニモノであるのか、また半導体不足がわれわれの生活や仕事にどういった影響をしているか、はっきりと知らない方がいるかもしれません。

 

そこで、怖い表現ですが半導体不足がわれわれにとってどんな危険や弊害を及ぼすのか、半導体不足はいつまで続くのかなど、皆さんが何となく不安に感じているところをわれわれまるプリ編集部が独自の目線で調べた内容をご紹介していきます。ぜひご一読いただければ嬉しいです。

 

 

そもそも半導体とは?

 

ではまず、「半導体とはなんぞや」をカンタンに紹介いたします。半導体とは、生活に身近な製品では大小さまざまなモノに使用されている部品です。ご存じの通り、(1)パソコン・スマートフォン、(2)冷蔵庫・洗濯機、(3)自動車などが具体的な一例でしょうか。そもそも半導体は、マイクロチップと呼ばれ電子機器として機能しています。

 

言い換えれば、半導体が無ければ「あらゆる電子機器」を製造できなくなるのです。という事は、パソコン・スマートフォンなどが作れなくなるし、大型複合機(コピー機)レンタルサービスを提供している【まるプリ】が取り扱っている、複合機(コピー機)も同様の事がいえるのです。

 

ちなみに、半導体であるマイクロチップの大きさはさまざまで、何十億ものトランジスタが内蔵されています。半導体の構築には、複数のステップと専門家が必要です。これを聞くととてつもなく複雑で精密なモノである事がおわかりいただけると思います。

 

時をさかのぼり、パンデミックが発生する以前は、半導体製造施設の稼働状態がすでにマックスな状況だったようです。そのマックスな稼働状態だったにも関わらず、生産を拡大する能力がなかったので、製造のキャパを増やせずにいっぱいいっぱいでした。つまりは、需要は多いが供給がおいついていない状態だったのです。

 

そしてパンデミックが発生した後は世界中の人々の生活が一変しました。会社へ出勤する事が少なくなり、リモートワーク(テレワークともいう)の環境がどんどんと進みましたよね。これは記憶に新しく皆さんが知る事実だと思います。

 

そいった背景から、パソコンや大型モニター(テレビ)などを新たに準備する個人の方や企業が急激に増えた、いわゆる使用者側の需要の増加が、半導体不足をより深刻なものにしたのかもしれません。また、自宅で過ごす事が増える、いわゆる巣ごもり需要も後押しして、家電製品を買いかえる家庭が増えました。

 

さらにその状態(リモートワークが進んだ)という事は、製造工場などが短期的に運営をお休みせざるをえなかった状況なので、供給側は作りたくても作れない環境になり、悲しいですが製造の手がピタッと止まってしまったのでしょう。

 

まだまだ新型ウイルスの感染症問題は油断を許さないので、これからまた新たなパンデミックが発生ししないと言い切れません。万が一そうなってしまうと、ますます半導体不足問題にアブラを注ぐ可能性はゼロとはいいきれませんね。

 

話は変わりますが、脱炭素社会の実現に向け電気自動車やハイブリッド車などもこれまでと比べて需要がひろがっています。調べたところ、ガソリン車と比べると、何倍もの半導体を搭載するらしく、こういった世界的な取り組みも影響していると思われます。

 

複合機(コピー機)に及ぼす影響とは?

 

先述したとおり工場などが稼働しなくなって、半導体の製造がままならなくなってしまい、供給が需要に追いつかなくなってしまいました。とはいえ、パソコンやスマートフォンなどの需要は逆にぐんぐんと高くなってきたのは事実です。それらの製品の供給を世界的に強く求められることになり、ますます半導体の需要と供給バランスが悪くなっていきました。また、家電製品の需要が増えたのに流通が鈍化し、欲しい家電製品を手にできなくなったのです。

 

半導体の供給は先ずパソコンやスマートフォンなどに優先的におこなわれるようになり、その他の製品には半導体が運ばれにくくなってしまいました。だから、複合機(コピー機)の製造に必要な半導体が十分に行き渡らず、複合機(コピー機)の製造が遅れてしまっているのです(これがすべてではない)。表現が不適切ですが、半導体の供給は複合機(コピー機)が後回しになっています。つまりは、製造も流通も家電製品同様に鈍化し、新たな複合機(コピー機)の導入までになかなか時間がかかるケースが現実です。

 

でもそうであれば供給元を増やせば解決する問題だと思うのですが、そうはいかないのが半導体の厄介なところです。半導体を作るのに専門の知識と生産するための高額な機械が必要で、なかなかそうは簡単に生産を増やすことができません。金属を傷ひとつつけない特殊な環境で加工するので、カンタンではないからこそ作成に時間がとてつもなくかかってしまうのです。

 

そういった背景があるなかで、各複合機(コピー機)メーカーは実際にどのような状況であるのかについては、次の章から調べた結果を発表していきます。

 

各複合機(コピー機)メーカーの供給状態とは?

 

繰り返しますが、世界的にまだまだ半導体が不足しております。そのため、ほとんどの複合機(コピー機)メーカーはその影響を受けているのです。なぜなら、不適切ですがパソコンやスマートフォンよりも複合機(コピー機)の製造がそれらと比べると後回しになっているからです。

 

半導体不足の影響から、複合機(コピー機)の製造をやむなく一時的にストップして、流通が少なくなっているメーカーは少なくありません。以下では各複合機(コピー機)メーカーの状況をカンタンにまとめていきます。あくまで調べた時点での結果なので、この先の変化や状況は必ず好転しているはずです。この状態がずっと続くであろうと予測している内容ではありませんので、ご理解ご了承いただいたうえでお読みください。

 

また、あくまで独自調査の結果なので、皆さんが知っている結果と相違があった場合は訂正します。指摘いただける方からご教示いただけると幸いです(各メーカーは順不同)。

 

  • シャープ

【まるプリ】でも扱っているメーカー製品ですが、流通量は少なくなっています。

 

  • 富士フイルムビジネスイノベーション

あまり影響が出ていません。ほぼ通常受付可能な状態です。

 

  • キャノン

通常の出荷と比べて流通量は約2割弱減っています。

 

  • リコー

あまり影響は出ていませんが、通常と比べると納期は少しかかります。

 

  • コニカミノルタ

全ての機種で約1ヶ月待ちのようです。

 

  • 京セラ

通常シリーズは問題ないようです。高性能シリーズが販売停止になっています。

 

  • 東芝テック

流通にはさほど影響は出ていないようです。

 

  • ムラテック

全て機種で約1ヶ月待ちのようです。

 

結果としては以上となります。

 

複合機(コピー機)の製造にも、半導体不足は大きく影響が出ている事がわかりましたね。では、逆に半導体不足が解消されるのはいつ頃なのでしょうか。調査していると、解消される事を予測している記事を書いている方がたくさんいたので、そういった方々のコトバをかいつまんでまとめてみました。複合機(コピー機)が潤沢に導入できる時代を、待ち望んでしまいます(夜明け)。

 

半導体不足の解消予測とは?

 

注目したいのは予測している方々のコメントに共通していたのは、「2022年以降」だという見解です。色々な意見がありましたが、この先数年の短い期間で解消すると予測している方は少なく、やはり長い期間がかかってしまうという内容が多くありました。

 

パソコンやスマートフォンだけではなく、複合機(コピー機)へも半導体不足の影響は続いてしまうようですね。では、いったいいつ頃に解消される予測なるのでしょうか。まとめてみました。

 

最初に紹介するのは、「2022年の第二四半期までだろう」説です。今年中には解消するという見立てです。これはパンデミック中(2020年前半頃)にすぐ予測されていた内容です。この説によると、半導体の需要と供給のバランスは十分に回復して、パンデミック前よりもやや好調な状況になるといったものでした。

 

しかしながら、予測とは反して2022年5月を過ぎた今も半導体不足は解消されていません。一般的な第二四半期の終了である9月までに半導体不足が解消されるかどうかは現在のところ不透明です。後ほど触れますが、世界で起こっている争いごとの影響は避けては通れない事実です。

 

もしこの予測通りに回復すれば大変喜ばしいことはないのですが、はたしてこの先どうなるのか誰にも答えはわかりません。ですが、そういった見解には何かしら裏付けされている理由が存在すると思うので、2022年の第二四半期に解消される事を祈るばかりです。わがまるプリ編集部のレンタル複合機(コピー機)供給に影響があるので、心から回復を期待します。われわれのレンタル複合機(コピー機)を待ち望んでいる方々のもとへ、サービスが届きますように。。。

 

次に紹介するのが、「2024年には一転して半導体供給過剰になる」説です。この説によると、2023年には半導体不足が収束し、その後の世界は半導体が過剰に生産される状況になるという予測でした。

 

ではどこで半導体が多量に製造されて増えていくのでしょうか。それは、世界地図を四つにカットしたら右上と左上の国で生産の拡大がおこるそうなのです。巨大な半導体生産工場がどんどんと建設され、工場内ではバンバンと半導体が製造され、世界中に輸送されて行き渡るのだそうです。

 

あらゆる機器がどんどんと製造されはじめ、需要に対応できる生産能力が急速に拡大されるだろうといった内容です。そこには、様々な急成長を目指す国家や企業の努力があるのだろうと考えます。そうなれば、これまで寒くて凍えていた環境は一変し、春の様に晴れやかであたたかな世界が訪れる気がします。

 

やはり平和が一番

 

争いが続いているユーラシア大陸にある国家同士の状況から、半導体市場に大きな影響を及ぼしているのは事実です。半導体を製造する工程では、ネオンガスなどの不活性ガスが必要になりますが、実はユーラシア大陸北部にあるのはネオンガスの資源国家なのです。なんと、世界のネオンガスの50%以上を産出しているというので驚きますよね。

 

ネオンガスの影響は一時的なものといわれていますが、国家同士の状況がこの先へどんどんと長引けば、半導体の製造へさらに大きな影響を及ぼす危険性があります。予測されていた2023年に半導体不足が落ち着く、解消されるという予測はかなえられず、事態がますます悪い方向に進んでいく可能性が高くなります。

 

東から昇る朝日を迎え、西に沈む夕日に感謝ができ、尊敬と尊重を確かめ合い、みんなで手をつないで笑いあえる世界になって欲しいと、心からそう思います。複合機(コピー機)も、きっと同じ思いだとそう感じます(急に擬人化)。やはり平和が一番です。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

これまで紹介してきたように、(1)半導体不足がなぜ起こったのか、(2)半導体不足が影響している事象、(3)半導体不足解消に向かう予測など、何となくでもおわかりいただけれたのなら嬉しく思います。

 

これまでの通り、一部の複合機(コピー機)メーカーでは商品の提供ができなくなっており、次回の入荷・提供時期が予測不能となっています。複合機(コピー機)のみならず、半導体を使った製品が世界的に求められているにもかかわらず、まだまだ半導体不足の影響からなかなか製造から流通までに時間がかかっているのは事実です。

 

別な情報ですが、アメリカ大陸側の状況を調べると、不足している半導体を解消するために、半導体を製造できる工場を建設しようとすると、実に100億ドルもの費用がかかってしまうそうです。日本円になおすと、およそ1,351,290,000,000 円です。宝くじの一等賞に約2,000回以上当選すれば何とかなる金額です。1兆円以上とはとても高額な費用と感じますね(いわゆるレベチ)。

 

と、とりとめのない内容に旅立ちそうになりましたが、なかなか半導体不足の影響で製品が流通していない中、今もっとも注目されているのは「リユース(reuse)」「リペア(repair)」「レンタル(rental)」の「三大R」です。サスティナブルな視点からも、重要すべき内容であるのは間違いありません。

 

複合機(コピー機)がすぐに購入できず困っている方、複合機(コピー機)の保守契約が切れて壊れて困っている方、ぜひ一度お問合せください。次はレンタルという方法で新たに複合機(コピー機)を準備されてはいかがでしょうか。

 

「レンタル複合機(コピー機)ってなんぞや」とご不明な点が多いと思いますので、まずはお電話でご連絡ください。専門のスタッフが業界の情報や状況も含めてしっかり対応いたします。機械のよもやま話もおまけでお付けします♪

 

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